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不思議な響きディミニッシュ
高校の時バンドを組んでいた。その日練習を終えてスタジオを出た時のこと、
「君ら、さっきディミニッシュ系のソロ弾いてたな。ハードロックでは珍しいね。」
「ジャズなら普通だけど、がんばりや。」と。そして、ディミニッシュのスケールを弾きだす。
僕らは、楽譜をそのまま弾いてただけなのでポカンとしていたかもしれない。ほー。これこそ音楽だな〜と、刺激的な夜だった。

■ディミニッシュコードの特性 ■

ディミニッシュコードは非常に特殊なコードであり、色々な場面で使用されます。
ルートモーション(コードのルートの動き)をスムーズにするためであったり、コードトーンが次のコードトーンに半音で進行するようにコードの内声の動きをスムーズにするためであったりなど色々な目的で使用されます。

そのディミニッシュコードの一番の特性はそのコードトーン、4つの音が、2組のトライトーンで出来ていてドミナント7th コードの機能を含んでいるということです。
例えば、C#dim7、 は、C# とG、EとBb の2組のトライトーンで出来ています。
と言うことは、A7、Eb7、C7、Gb7の4つのドミナント7th コードとしての機能、サウンドを含んでいることになります。
ですから、C#dim7は、D7以外にも、Ab7、F7、B7などのコードに解決すると考えてもいいでしょう。

■どう導くか? ■
ドミナント7th コードでトライトーンの音は、3度と短7度の音ですね。
まずは、ドミナント7th コードを導くには、この短7度の全音上の音と考えれば良いでしょう。つまり、C#はE♭7といった風にです。
次に、解決できるコードを導くには、3度の半音上の音、つまり4度になりますね。C#では、D7に解決できるはずです。
これで、E♭7->D7と言った進行が発想できる。D7をトニックと考えた場合の、ドミナント7thはA7なはずなのに、どうしてE♭7が使えるかと言うのはII7がドミナント7thの代理コードとして使えるからです。


■パッシングディミニッシュコード ■
ディミニッシュ・コードはコード進行においては、経過的に用いられます。メジャー、マイナーなど、機能が明確なコード(ダイアトニックコード)をつなぐときに使用し、それを「パッシング・ディミニッシュ・コード」といいます。

例えば、CMaj7 | Dm7 | と続くコード進行がある場合、CMaj7 | Dm7 の間に、C#dim7 を使用することにより、よりコード進行をスムースにすることができます。
このパッシングディミニッシュコードは、長2度(全音程)でコードが進行する際に、その間に半音進行(C⇒C#⇒D-など)でコード進行ができるように使用されます。

■上行形 ■

上行形では、#Idim、#IIdim、#IVdim、#Vdimをパッシング・ディミニッシュとして使用することができます。

Passing Diminish 進行 C major Keyでのコードネーム
#Idim I → #Idim → IIm7 C → C#dim → Dm7
#IIdim IIm7 → #IIdim → IIIm7 Dm7 → D#dim → Em7
#IVdim IVmaj7 → #IVdim → V7 Em7 → F#dim → G7
#Vdim V7 → #Vdim → VIm7 G7 → G#dim → Am7

IIIm7とIVmaj7の間、VIIm7(b5)とImaj7の間は半音なので、パッシング・ディミニッシュは使用できません。

VIm7とVIIm7(b5)の間は全音ですが、VIIm7(b5)は「ハーフ・ディミニッシュ」とも呼ばれ、V7の代理コードとしてドミナントではありますが、ディミニッシュの性格も持っているので、VIm7とVIIm7(b5)の間はパッシング・ディミニッシュは使用しません。

■下行形 ■
下行形では、♭IIIdim、♭VIdimをパッシング・ディミニッシュとして使用することができます。

Passing Diminish 進行 C major Keyでのコードネーム
♭IIIdim IIIm7 → ♭IIIdim → IIm7 Em7 → E♭dim → Dm7
♭VIdim VIm7 → ♭VIdim → V7 Am7 → A♭dim → G7

■その他■
パッシング・ディミニッシュではありませんが、I7やV7コードにはさまれ、コードトーンが半音で上下する為、よく使用されます

進行 C major Keyでのコードネーム
I → #Idim → I C → C#dim → C
V7 → #Vdim → V7 G7 → G#dim → G7


■ディミニッシュスケール(Symmetrical Diminished Scale)■
ディミニッシュスケールはその各コードトーンの全音程上に音を加えたものがスケールとなります。
そして、その全音程上の音全てがテンションとして使用可能です。
例えば、C#dim7、 は、C# 、D#、、F#、、A、Bb、Cとなります。